NEW DUGONG
3月の18日に、『ニュージュゴンの大予言』というNEW DUGONG の結成のトークイベントへ行った。行ったけどイベントのレポートではなくニュージュゴンについて書く。
(書こう書こうとしてるあいだにアッという間に2ヶ月か3ヶ月経ってしまいっていて、書く記事どれも全部2ヶ月か3ヶ月遅れで今更感が激しい……。こういうのは、鉄は熱いうちに打て!で即日書いちゃうのがいちばん良いというのはわかっているんだけどなかなか出来ない……)
ニュージュゴン、表記は『NEW DUGONG』。女性2人組のクリエイティブユニットだ。ライター・エディター・歌人の伊藤紺と、デザイナー・イラストレーターのeryの2人組から成る。私がニュージュゴンを知ったきっかけは、ここ20年の女子高校生の流行がまとめられている以下のツイートだった。
【愛しの JK20年史】
— 伊藤 紺 (@itokonda) 2017年12月19日
エキサイトさま20周年を記念して、女子高生の20年間をeryと血眼で振り返りました。盛りだくさんなやばい記事はURLから。女子高生はいつも正義!大好きJK!https://t.co/IcpjPBsHfj pic.twitter.com/p0KrWfCw2F
文字が詰まっている絵にどうしてもワクワクしてしまう。あ~~わかる~~いたいた~~と興奮して隅から隅まで読んだ。
気になる人のプロフィールはすぐにチェックし、他には何をやっているのだろうかというところまで探る癖があるので、すぐにふたりが同世代ということがわかった。故にこんなに共感の距離が近く強力なのか!!とすっきり腑に落ちた。私はずっと、そういったあるあるやわかるわかるという感覚が、おもしろいや好きに繋がるタイプだった。今までは、能町みね子『くすぶれ!モテない系』や新井祥の『最近さー大人と若者がさー...すっごい違くね!?』など自分よりいくつか年上の人たちが私や私の世代に当てはまる傾向を描いていることが多かった。それがここにきていよいよ同年代の登場だ。このネットの時代、『○○年生まれのあるある』みたいなものは腐る程ある。ただ仕事や作品としてまとめ、作られたものがリリースされるのが新鮮であり、自分がそんな世代になったことが感慨なのだ。彼女たちは、こういうのやってみたいな~やってほしいな〜とか、同じものを観て感じていたことをばっちり具現化してくれている。上のツイートの時はニュージュゴンとは名乗っていなかったが、存在を知ったのはこの時だった。
その後、同じシリーズの男子高校生バージョンがツイッターで回ってきた。これは更に拡散され、4万6000いいねもされていた。
【男子高生20年史】
— 伊藤 紺 (@itokonda) 2018年3月6日
ニュージュゴン結成後の初仕事はDK20年史💯eryと共にティーン誌調査や取材を重ね、男子高校生の20年間を振り返りました🖋ディレクションはおくりバントもりみちゃん🦀https://t.co/inxHfyag5u pic.twitter.com/HS2Lsm3WEQ
これで、あああの人たちだ~とまたログを辿り、『大予言』イベントにいき着いた。この人たちは来るぞ!と思ったからイベントへ行ったのだが、実際私も上記の活動しか知らなかった。
『大予言』で販売していた『NEW DUGONG PRESS』というZINEがふたりの活動についてまとめられていてわかりやすかった。
何かを形にし、試行錯誤していく姿が眩しく、すごくいいな!!いいな!!と羨ましくなった。私は仲の良い友人も、制作をしている友人もいるが、一緒にいて心地良く且つ何かを一緒に作ってみたい!と思える人はいない。(作る自信もないから誰も誘うことができないというのが近いが、センスと仲の良さが合致していないのは確か)彼女らの作品を読んでいるとあ~~自分も何かを作ってみたいな~と強く思う。
同時に購入したeryの『スタイル イン ミュージック マガジン』では、イラストだけじゃなく、音楽ファンの渦中にいることで肌で感じられるイメージが彼女の中ではっきりと存在していて、それが全部納得してしまうようなポイントで絶妙な本だった。私は音楽に全く明るくないけど、聴いてみたくなってくる。この人はもっと売れるぞ……!(確信)
【ZINE】ミスタードーナツで会いましょう | NEW DUGONG
ふたりの合作の『ミスタードーナツで会いましょう』もよかった。
で、『大予言』イベントなのだが、すごい和んだ。のほほんとして良い雰囲気だった。ゆるいというべきか。彼女たちの予言を聞きながら、わかるわかる〜いや〜それはわからないわ〜とか、すごい友達になれそ〜とか思った。たくさんの予言があったのでよく覚えていないが、
へっぽこロポットについてはもうあるよ、と思ったし、
技科大が開発してる「弱いロボット」が愛おしい。ゴミ箱ロボットは自分ではゴミを拾う事が出来ず、ゴミを見つけるとアワアワして周囲の人にアピールする。誰かが拾って入れてくれたらお辞儀をして去っていく。人の助けを促して一緒に共存する為の「弱さ」を持つロボットって発想が素敵すぎる。 pic.twitter.com/tnRkSEGPUT
— まみぴよザダークネス (@mamipiyo666dark) 2018年3月10日
カラーサンバイザーについては、あれ以来カラーサンバイザーを見かけると、おおっカラーサンバイザーだ!と急に存在を意識してしまうようになった。笑
今後、何か流行ったときに「あー!ニュージュゴンが言ってたー!」となりそうな予言がいくつもあった。彼女たちのおしゃべりが楽しかったので、ラジオも聴きたいな〜。とにかく今後が楽しみなふたりだった。
「やりたい」という感情はあるのに何も出来ていない自分に自己嫌悪な日々が続いているから、尚のこと、彼女たちに惹かれているんだろうな〜自分は。と思った。紙を印刷して閉じたらもう作品になるのにね。
まずそこからやってみようと思う。